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日記

2018-09-14

籤引渡世、名画坐が出た

 雨音で眼が覚めた。布団を出て、カーテンを開けた。我が町は雨に沈んでいた。外出の意欲を著しく削がれた。時計は「朝の6時」を示している。さて、どうするか。特に良い案も浮かばない。布団に戻り、再び眠った。

 次に眼が覚めたのは「8時30分」頃。依然降っているが、雨勢は弱まっている様子である。洗面所に行き、顔を洗った。台所に行き、コカ・コーラカスタマーマーケティング社の『森の水だより』を湯沸かし器に注いだ。
 沸き立ての湯でインスタントコーヒーを淹れた。山崎製パン社の『コッペパンひらいちゃいました』を食べながら、熱いやつを飲んだ。

 最後の施錠を済ませてから、アパートを離れた。雨は完全にやんでいた。草小説と草随筆の文案を交互に練りながら、一番近い駅まで歩いた。改札を抜け、歩廊に足を進めた。一分も経たぬ内に電車が入線してきた。
 池袋下車。東口を出て、新文芸坐を目指した。平日だと云うのに、界隈は賑わっていた。俺にとっても、池袋は親しみ深い町のひとつである。もっとも、俺の知っている池袋は、この町のほんの一部に過ぎないのだろうけど。

 マルハン池袋ビルの3階に新文芸坐はある。券売機で入場券を買い、受付のおねえさんに渡した。半券を受け取り、奥に進んだ。同館のロビーの一画には、陳列棚が設けられており、映画関連書籍の販売が行われている。
「おっ!」
 なんとなく商品群を眺めていたら、前から探していたキネマ旬報社の本を発見した。思案数秒、購入を決めた。棚から抜いた本をレジに運び、代金を払った。間もなく開場の時刻だ。これから観る映画は、加藤剛、岩下志麻共演の『黒の斜面』である。今日は「追悼・加藤剛」の最終日なのだった。

 上映直前、後方から、おっさん二人の怒鳴り合いが聞こえてきた。元気があって、まことに結構なことだが、ケンカは劇場の外でやってもらいたい。駆けつけたスタッフさんに注意されて、一応おさまったようだが、あんな気分で映画を観ても、果たして楽しめるものなんだろうかと、疑問に感じた。
拍手する 5拍手
  1. >海外だと歓声とか当たり前ですからね。

    オールドファンの話によると「日本もそうだった」らしいです。そんなに堅苦しいものではなく、娯楽のひとつとして、気楽に観ていたようです。

    >流石に迷惑かけるのはご法度なのは間違いない

    場内の雰囲気が途端に悪くなりますからね。よくわかりませんが、おっさんAに何かを云われて、おっさんBが逆上して吠え出した……というような感じでしたね。だとすると、おっさんAも被害者かも。

    >画像変わりましたな。古代魚とは良いセンスです

    ありがとうございます。絵は描けないので、写真にしました。これはケータイ(骨董品級!)のカメラ機能で撮影したもの。鮮明度がイマイチですな。

    闇塚 鍋太郎 2018-09-15 09:41
  2. 日本は割と静かに映画を見ますが、海外だと歓声とか当たり前ですからね。
    とはいえ流石に迷惑かけるのはご法度なのは間違いない

    それと画像変わりましたな。古代魚とは良いセンスです

    Quinもわ 2018-09-15 09:11
  3. >大変でしたね~ 

    俺は臆病の塊りなのでケンカは怖いです。妙な客(無論ごく少数ですが)の対応もしなくてはならないスタッフさん。お疲れ様です。

    >自分は可能なら壁側ばっかり選んでますねえ~観辛いけれども~

    俺は前の方、左翼席か右翼席で観ることが多いですね。

    >あの映画版は越えられないなあ。

    ずっと追いかけておりましたが、昨日ついに捉まえることができました。新文芸坐、ありがとう!

    >小心者で歪んでいく役のリアリティがスゴイですよね。

    改めて、巧い俳優さんだと思いました。

    >岩下志麻が妻で、市原悦子が愛人だから展開していく
    >逆の立場なら絶対に喬は迷わない!(笑)

    同感です(笑)。

    闇塚 鍋太郎 2018-09-15 08:36

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