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日記

2018-04-08

籤引渡世、休業が出た

 棚の上に置いた時計が「午後9時」を示していた。テーブルの上を片づけてから、晩酌の支度をした。こころみに手元の大辞典で、晩酌を調べてみると「晩飯のときに酒を飲むこと。またその酒」と、記されていた。うーむ。そうだったのか…。俺の持っている晩酌観とはちょっと違うなあ。無論、こちらの方が絶対的に正しいわけだけど。
 居室(兼寝室)に焼酎とミネラル水を持ち込んだ。飲みながら、池波正太郎の随筆集『食卓の情景』(新潮文庫)を再読した。酒肴(さかな)は、キャベツの塩漬け、モッツァレラ、カシューナッツなど。塩分取り過ぎかな。

 洗面所に行き、歯を磨いた。磨いてから、水道水で薄めた嗽液で口中をすすいだ。居室に戻り、円盤(DVD)再生機を起動させた。仲代達矢主演、五社英雄監督のバイオレンス時代劇を観る。1978年に公開されたもの。
 今夜が2回目の鑑賞の筈だが、前回の記憶がほとんど残っておらず、まるで、初めて観る映画のように楽しむことができた。斬り合いの度に大量の血飛沫が噴き出す。約三分の二を賞味したところで、再生機の電源を切った。

 翌日(つまり、今日)の朝が来た。枕辺の時計が「午前6時30分」を示していた。洗顔後、台所に行き、湯沸かし器にミネラル水を注いだ。居室に戻り、再生機を起動させた。淹れ立てのコーヒーを飲みながら、五社バイオレンスの続きを観る。最後の剣戟でも、血潮が過剰に舞っていた。
 鑑賞後、愛機を起動させた。ぴよぶっくを呼び出し、作成画面へ飛んだ。ダサクの編集に没頭した。投稿後、ダブンの編集を始めた。前者も後者も、事前に文案を練っておいたので、比較的サクサクと筆が動いてくれた。

 シャットダウン確認後、身支度を整えた。最後のカギをかけてから、自室を離れた。空腹と格闘しながら、駅前商店街に足を進めた。目当ての豚カツ屋に行ってみると、表の鎧戸に「当分の間、休みます・店主」という貼り紙が貼ってあった。この当分とは、どれぐらいの間なのであろうか。
 おやじさん、いよいよ引退の覚悟を決めたのかも知れぬ。商売そのものは順調なのだが、体力的に辛いみたいだ。常連客の要望で嫌々(?)続けているようなものらしい。大将の傑作は寸胴鍋に仕込む豚汁である。ご飯との相性が好いし、酒肴にもなる。あれが食べられなくなると思うと、俺も寂しい。
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