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わすれられない 人 たち   

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最終更新日 2015-01-06

概要

(chapter 1) ノストラダムスの大予言


作品説明

(chapter 1)

1999年の春。

新しい時代がもうすぐそこまで、
ノストラダムスの大予言ももうすぐというその年の春。

僕の春は、暗い暗い暗闇のなかにいた。

桜がきれいに舞っていたが、現実の僕には、桜が散った。

歯科医師国家試験におちて、なにも肩書きのない、
本当にただの人になってしまった。

大学時代の友達は皆、合格して、
研修医やら歯科医院へ就職へやらで、
みんなちりじりになってしまった。

両親は、関西のほうに転勤中で、
九州にある実家に気づくと、
僕は4月の歯科医師国家試験合格発表で
落ちたのを知ってからの5月まで丸1ヶ月、
引きこもり状態になってた。

食事は、まとめ買いしたインスタントラーメンや
ケンチキ(ケンタッキーフライドチキン)を20本くらい
まとめて買ったものを1日、3本くらいを
冷蔵庫からとりだして、レンジでチンしてたべ、
飲み物は、2リットルのコーラを、まとめ買い。
しばらく毎日、だらだらとテレビをみてすごしてた。

今思えば、人生で一番の廃人とかした日々だった。

僕は思うに、夏休みなどの長期休暇も、
期限があるから楽しいのであって、
何も、目的も目標もなく、
期限も際限もないような、
誰から縛られることもない生活を、
希望もなくただ、だらだらと生きていくのは、
永遠にどこまで続くのかわからないような
無間地獄のような苦しいことだと思う。

あれだけ一生懸命勉強したのに、
落ちてしまったという現実が嫌で嫌でたまらずに、
ひたすら泣くだけ泣いていた。

その涙は、歯科医師国家試験に
落ちたショックの涙でもあったけれども、
実際のところ、
そのほとんどの涙は、
歯科医師国家試験直前に裏切られた、
結婚まで約束してた元彼女のことを
ただ、ぼーっと、観ているようで観ていない
テレビの映像を眺めながら、
おもいだしながら流した涙だった。



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